今日も酔り道

凡人けんちゃそのブログにするまでもない日々

映画監督論。

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BRUTUSの最新号がなかなかおもしろい。

映画特集ではなく、あえての映画監督特集。

監督から作品を読み解くとはなかなかにユニークである。

 

BRUTUSに限らず映画と名がつく特集号はついつい手に取ってしまう。

今回のBRUTUSも例外になく内容がとても充実している。

特にRhymester宇多丸さんによる「リメイク映画持論」がなるほどな〜とすごく腑に落ちた。

リメイクって作品をただ同じように作りなおすワケではないんだな…と。

またひとつ賢くなった気がする。

 

僕も「映画好き」と自負はしているが、記事を書いているライターさんの豊富な知識や的確な批評を読めば読むほど、自分の好きな気持ちって実はニセモノなんじゃないか?とさえ思ってしまう。

そう思ってくると映画に限らず、自分が好きと公言している「ゲーム」も「読書」も「下町酒場巡り」もすべてが中途半端に思えてきて…。

かといいつつストイックに道を極める度胸もなく。

趣味なんて自分が好きで「楽しいな」くらいの気持ちをもてることが一番大切だと思っているので。

このゆるい感じが僕にはちょうどいいのだろうか?

たぶんいいのだろう…。

 

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そんな僕とは対称的なトコトンやってるひとたちの付録がすごい。

「シネマコンシェルジュ30人の映画監督論」がもう凄まじい。

出てくる30人みんながみんな徹底的だ。

老若男女関係なく年間鑑賞本数200、300本はザラ。

好きな監督の名シーン、好きな監督の作品、好きな監督のダメだった作品…等々、一体どうやって覚えているのか?

と不思議に思えるくらいみなさんしっかり的確にお答えになっておられる。 

鑑賞本数では大きく劣るが僕もコンシェルジュの31人目になるべく、コンシェルジュたちと同じ質問に回答してみました。

 

Q1.あの監督の虜になった名シーンは?

①グザヴィエ・ドラン監督の「Mommy/マミー」

ベタだけどスケボー乗って両手広げる時にフルスクリーンになる瞬間。

「映画好きで本当によかった」て感動した。

②三池 崇史監督の「十三人の刺客」

役所広司が「みなごろし」の書付を掲げるシーン。

血塗られた刀を肘の内側で拭うシーン。

かっこよすぎてオシッコちびるかと思った…。

 

Q2.好きな監督のベスト作品は?

エドガー・ライト監督の「ショーン・オブ・ザ・デッド」

ゾンビ×コメディの相性の良さを打ち立てた金字塔的作品。

 

Q3.好きな監督のイマイチだった作品は?

庵野秀明監督の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

公開初日初回に劇場で観て呆気にとられ、エヴァへの興味を大きく失った悲しい思い出の残る一本。

前夜に全作を前作見返してワクワクで映画館行ったあの時の気持ちを返してほしい。

イマイチというよりツライ。

シンエヴァも半ば諦めている自分がいる。

 

Q4.最近になって魅力的に感じるようになった監督は?

ロイド・カウフマン監督

U-NEXTのトロマ映画一挙配信でコクの深さを再認識する日々。

最近になって感じる…というより最近になって初めて知った監督。

 

Q5.あの監督に撮って欲しい、意外なテーマは?

意外じゃないけどジェームズ・ガン監督。

トロマ時代を思い出して激烈スプラッター映画かゾンビ映画を撮ってほしい。

言うまでもなくおもしろくなると思うんだけど…。

 

Q6.個人的に今気になっている監督は?

 ①城定秀夫監督

「アルプススタンドのはしの方」すごくよかった…。

エロも青春もいけるしでこれからどんな作品を撮ってくれるのか楽しみ。

 ②ジェシー・アイゼンバーグ監督

めちゃくちゃ好きな俳優さんなんだが監督業進出とな!?

否が応でもゼッタイ観たい。

 

Q7.将来が楽しみな次世代の監督は?

①アリ・アスター監督

ノーマルなふりしてすごく変態なのがとてもタチ悪くて最高。

次回作は「悪夢のようなコメディ映画」を撮るとの噂なのですごく楽しみ。

(純粋なコメディ映画を撮って欲しい気持ちもある)

②テイラー・シェリダン監督

「ボーダーライン」も「ウィンド・リバー」も傑作だった。

今一番新作を撮って欲しい監督。 

 

もっと他にもしっくりくる答えがあるような気がするけどイマイチ思い出せない。

よくよく考えてみたら作品の選り好みはするし、観るジャンルは偏っているし。

クラシカルな映画にはあまり惹かれないしで、映画そのものを好きなのではないのかも。

悲しいけど、これ自己分析の現実なのよね。

緩く広く温く楽しむ僕にコンシェルジュへの道のりはあまりにも遠い。