今日も酔り道

凡人けんちゃそのブログにするまでもない日々

遂に「TENET テネット」日本公開

 コロナの影響で何度も公開が延期されたクリストファー・ノーラン監督最新作「TENET テネット」。

 

ここ日本ではコロナに負けることなく無事に公開日を迎えた。

嬉しいというより劇場公開を中止にして配信に振り切った「ムーラン」の前例があるのでホッとしたというのが本音である。

(ノーランに限って配信オンリーにするとは到底思えないが)

  

「時間のルールを抜け出して第三次世界大戦から世界を救う」というあらすじ以外に明かされている情報は乏しく、タイムサスペンス・アクション、スパイ映画といったキーワードからした推測することができない。

見れば見るほど謎を呼ぶトレイラーとクレイジーな映像表現。

またノーランが何かやらかしたに違いない。

これはやはりでかいスクリーンの映画館で……ノーランの思想を120%反映したIMAXシアターで鑑賞せねばなるまい。

 

思えばここ数ヶ月、映画館はコロナの影響受けまくりだったが何も悪いことだけではなかったと思う。

座席はソーシャルディスタンス確保の兼ね合いから販売数はどこの劇場も制限して販売。

左右前後1マスずつ空けて座る必要があるのだがこれが素晴らしく快適で困る。

空いてるのにわざわざ隣に席とってくるアホや、本編中に連れと喋るアホが減るのは喜ばしいことだ。

映画中にスマホみるバカ、わざわざ音立てて物を食うバカなど、マナーがすこぶる悪いやつが映画館=密室と勘違いしているせいか劇場に足を運ばなくてなってこれもスーパーハッピー!

アホは一生映画館に来ないでもらいたい。

劇場側は困っているだろが観客のひとりしとしては何も困らない。

ソーシャルディスタンス最高である。

(イベントにおける上限人数の引き上げを受け、全席解放したシネコンもあり)

 

そして穴の空いたラインナップを埋めるべく旧作の再上映が実施されるのは本当に素晴らしいことだと思う。

見逃していた名作。

映画館でみときゃよかったと後悔した名作。

再上映しなきゃ観ることもなかった名作……。

映画との出会いは一期一会。

その時代、その年齢によっても映画から受ける印象は千差万別であり、やはり家で観るのと映画館で観るのではもう全然違うわけですよ。

映画館で映画を観ることは体感なのである。

再上映は本当に利点しかないと思う。

 

「TENET テネット」の公開に併せて元から企画されていたのかは分からないが、ノーラン祭りと銘打った旧作一挙上映もこの類であろう。

しかもすべてIMAXシアター上映というイカレ具合。

 こうなると気分はもうすっかりお祭りである。

「TENET テネット」への期待が嫌でも高まるというもの。

乗るしかない、このビッグウェーブに……!

可能な限りノーラン祭りに参加してきました。

 

ノーラン祭り第一弾

ダークナイト(2008年8月9日 公開)

公開当時は全くのノーマークで劇場で観てなかった。

公開終了後の翌年、今は無きピカデリー梅田のヒース・レジャーのアカデミー助演男優賞受賞記念アンコール上映に駆け込んで鑑賞。

銀行強盗のシーンから圧巻されっぱなしで……鑑賞後は映画の空気に飲まれすぎて頭はボーッとしてたのをよく覚えている。

 

12年前はMAXシアターは映画館より博物館の設備の一種という認識だったので、当然IMAX上映できる映画館なんて存在せず……。

天保山の大阪文化館(旧サントリーミュージアム)のIMAXシアターで「IMAX版 ダークナイトの試写会(しかも一度きり)」が企画され、当時はこれしかIMAX版を観る機会がなかったのでは……?

当然ながらハズレました。

なので今回のノーラン祭りでの再上映はようやくノーランが意図した「ダークナイト」が本来の形で体感できるという再上映以上の意義を持った上映なのですよ。

 

12年の時を経てようやく観れた「IMAX版 ダークナイト」。

涙が出るほど良かったです。

映像はもちろん、音響の迫力が段違いで凄まじい……。

良すぎたのでメイキング目当てで「ダークナイト」のBlu-rayも買っちゃった。

 

余談だがサントリーミュージアムのIMAXシアターのスクリーンサイズは28×20m。

現・日本最大の109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXシアターのスクリーンサイズでも26×18mなので、どんだけでかいんだよ……。

当時試写会当たった人が羨ましい。

 

 ノーラン祭り第二弾

ダンケルク (2017年9月9日 公開)

公開初日にT・ジョイPRINCE品川のIMAXシアターにて鑑賞。

当時はIMAXカメラを駆使した圧倒的な広角な映像と音響はすごいと思ったけどそれほどおもしろいとは思わず。

(映画というよりアトラクション的な要素の方を強く感じた)

再上映もまぁ行ってみるかくらいの軽い気持ちで行ったんだけど。

なにこれめっちゃおもしろい。

結末が分かってるのにめちゃくちゃドキドキする。

まんまとパンフレット買っちゃいました。

 

時系列の違う3本のストーリーを1本にまとめ上げた編集力が改めて鬼すぎる……。

出演している俳優さんも男臭い人ばっかりでめっちゃ最高。

当時この魅力と面白さに気づけなった自分にはダメ人間!と罵ってやりたい。

マイケル・ケインがナレーターで出演してるって後から知ったんだけど全然気付かなかった。

 

ノーラン祭り第三弾

インセプション (2010年7月23日 公開)

実は今年の6月にNetflixで観たばっかりだった「インセプション」。

IMAXカメラで撮影した訳でもなくストーリーも追えてたので特別IMAXで再鑑賞しなくてもいいかな〜て思ってたんだけど。

ノーラン祭りだし行っちゃうか!

と勢いだけで行ってきました。

やっぱりIMAXシアターはいい。

広角にならなくてもスクリーンまでの距離、スクリーンの大きさ、映像の美しさに加え音響の迫力までと恩恵が凄まじい。

 

ノーラン監督作品はメイキングも併せて知るのがとても楽しい。

CGと思っていたものが実写だったりと驚きが沢山ある。

(パリのカフェで時が止まって店頭のものが吹っ飛ぶシーンは実写)

今作もパンフレット買いました。

再上映万歳!

 

ノーラン祭り第四弾

インターステラー (2014年11月22日 公開)

全ノーランファンが一番待ち望んだ再上映!

IMAX版の「インターステラー」。

この作品だけアナウンスが遅くて上映されないかと半ば諦めてた。

公開当時は大阪ステーション・シネマで観たのかユナイテッド・シネマ水戸で観たのか記憶が曖昧……時期的には水戸に住んでいた時期なんだけど。

 

何故か当時IMAXをスルーしていたので嬉しいIMAX再上映!

映像、音楽、ストーリーどれをとっても美しい映画。

宇宙が舞台の映画とIMAXシアターの相性って本当に最高だと思う。

 

これだけパンフレット再販してなかったのは残念だった。

五次元やブラックホール理論など難しい要素も多いので知識を補完しておきたかっただけに願い叶わず……。

 

インターステラー (2014年11月22日 公開)

 

「TENET テネット」公開前夜におかわり。

前日観た時は仕事のいざこざでイマイチ集中できなかったので今回はじっくり観ようと思ったのだが……。

上映中にも関わらず二列前に座ってたおっさんがいきなり一列前に移動。

眼が悪いのかなんなのか、事あるたびに前かがみになって頭がスクリーンに被ってクソ邪魔。

途中で我慢ならず注意したけど客ガチャは外れ。

まぁこういう日もあるししょうがない。

以前に引き続き残念な映画鑑賞となってしまった。

 

TENET テネット(2020年9月18日公開)

そして待ちにまった「TENET テネット」!

0時になった瞬間の最速上映、大型のスクリーンを有する劇場は即完になったりとお祭り気分だけで十分楽しい!

僕は最寄りのIMAXシアターに公開初日の初回しっかり観てきました。

理解が追いつくようで追いつかないストーリーはともかく、映像体験としては超弩級です。

中盤の消防車のトレーラーサンドイッチ、頭がおかしくなるような逆光再生、ストーリーが進むにつれて回収されていく伏線……。

この醍醐味を味わえるのは鑑賞一回目しかないわけで、なるべく前情報入れずに、良い環境で観れてよかったなぁと頭がガンガン痺れました。

 

ノーラン祭りで散々観た6分間の特別映像がまんま冒頭の映像とは思ってなかったのでびっくりした(ちょっとだけ違ったけど)

ルドウィグ・ゴランソンの緊迫感ある重低音ゴリゴリの音楽もよかった。

映画の良し悪しでサウンドだよなぁってIMAXシアターで観るといつも思う。

ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソンのW主演もかっこよかったなー!

一気にファンになってしまった。

 

クリストファー・ノーラン監督作品は映画館で観る価値のある作品だと思う。

(IMAXカメラで撮影した作品を家庭で満足に鑑賞できる環境にある人がどれだけいるのだろう?)

配信でもソフトでも劇場でも映画の価値ってのは変わらないけど、映画体験はゼッタイに映画館に勝るものはない。

でかいスクリーンとでかい音。

真っ暗な世界の中、2時間足らずスクリーンを見つめその世界に入り込んで行く……。

この体験はなかなかできるもんじゃない。

 

IMAXシアター以外で観ると印象が異なる作品を撮り続ける杞憂な監督であると思うが、IMAXカメラ片手に自分の道を行くスタイルはイチ映画好きとして見ていてとても楽しい。

アナログ感が溢れ出る作風もとてもいい。

同じ時代を生きて新作をリアルタイムで観れることに感謝できる数少ない監督の一人。

これからもどんどんIMAXカメラで大作を撮り続けて欲しい。

 

と言うわけでここ数ヶ月はIMAXシアターばかり。

それもノーラン監督作品ばかり観たのでとってもシアワセでした。

今後フツーの映画館と映画に満足できるのかちょっと不安。 

 

今月末に大阪へ行く機会があるので 画角「1.43:1」という本物のIMAX画角を有する109エキスポで「TENET テネット」をおかわりしたいと思っております。